
採用において面接というフローは欠かすことができないものです。
「自社に会うかどうか」ということを見極めるために、人材の性格や価値観を掘り下げることは必須です。
しかし採用面接という場においては選考対象者が緊張してしまい、必要以上に自分を取り繕い、人物理解がうまく進まないことが多くなります。
そのためここでは対象者の素質を見極めるために適切な質問をご紹介します。
1.オープンクエスチョン
オープンクエスチョンとは単純なイエス・ノーで答えられない質問です。
「志望動機を教えてください」「弊社の魅力はどのような点とお考えですか?」といいったような質問が具体例として挙げられます。
こういった質問をすることによって、相手が自分の思うことを自由に話すことができ、同時に面接官は相手の価値観を把握しやすくなります。
2.発言の背景を質問する
オープンクエスチョンによって、その人ならではの回答を得た後はその回答の背景を尋ねるようにしましょう。
「そのように考える理由はどのようなものですか?」といった質問を投げかけることによって、更に相手への価値観や人柄に対する理解が深まります。
3.過去や具体例を質問する
次に質問するのは相手の過去や具体例を質問することです。
これまでの質問で得られた相手の価値観や人柄の信憑性を確認することに役立ちます。
「過去に同様の体験をされたことはありますか?」「これまで他にも具体的な体験はありますでしょうか?」といった質問することによって、これまで得られた価値観や人柄が面接用のものでないか探ることができます。
4.共感する
これはより会話を発展させるためのテクニックです。
当然ですが人は自分の発言に対して否定的な意見を言われるよりも、肯定的な意見を言われる方が話しやすいものです。
「〇〇のような経験を元に仕事にXXのようなことを重視するようになったのですね。共感致します。」というような会話を交えて、会話を発展させるように心がけましょう。
リクルートキャリア「第30回転職世論調査」によると中途採用において、「面接官の印象」を仕事内容や勤務条件・待遇の次に入社の決め手にすることが明らかになっています。
よって共感しながら会話を進めることは、面接中により発展的な会話を期待することができるだけでなく、人材確保にも繋がるのです。
もし相手が話した内容に疑問を持っても、否定的な意見からではなく「それはこのようなことでしょうか?」と理解を示すような態度を見せるようにしましょう。
こちらの質問一つで選考希望者の価値観や特性を見抜けるかどうかは大きく変わってくるものです。ぜひ今回ご紹介した内容を元に適切な質問内容を考案してくださいね。