
ITの発達や労働人口の減少といった社会減少により、採用手法は多様化しています。
従来の採用手法は大手求人広告サイトやハローワークなどで募集をかけ、応募を待つのみでしたが、それだけではなかなか優秀な人材が集まらなくなってきているのが実情です。
その中で「リファラル採用」という採用手法が注目を集めています。今回はリファラル採用がどのような採用手法であるかご紹介いたします。
リファラル採用とは
リファラル(referral)とは英語で推薦、紹介という意味です。
つまりリファラル採用とは社員の紹介によって人材の採用選考を行う手法のことを指します。
この採用手法が注目されるようになった背景としては、採用が売り手市場になっていることが挙げられます。
そのため求人をかけてもなかなか人が集まらず、企業の求めるスキルや適性を満たした人材を確保することが難しくなっているのです。
よって社員の紹介という信頼できる人材が集まりやすいリファラル採用に注目が集まっているのです。
「縁故採用」と何が違う?
先述したリファラル採用に関しての説明を読んで「縁故採用」とは何が違うのか?と疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
が、縁故採用はほとんどが重役や経営幹部、取引先からの紹介による人材の採用であり、採用することがほぼ約束されたものとなっています。
対してリファラル採用は、単に社員から紹介を受けただけという形で採用選考を行います。
そこに絶対性は無く通常の選考が行われるのみです。
よって「縁故採用」と「リファラル採用」は全く別物と言えますね。
リファラル採用のメリット
近年注目を集めるリファラル採用ですが、メリットととしてはどのようなものが挙げられるのでしょうか?3点ご紹介します。
採用コストを削減できる
リファラル採用を行うことによって大幅なコスト削減が期待できます。
広告費用、会社説明会や内定者懇親会に使用する会場費、地方の人材を採用するための出張費など、様々な採用に関わるコストを削減することが可能となります。
求める人物像を満たした優秀な人材が集まりやすい
リファラル採用は社員からの紹介を受けた人材を採用する手法です。
実際に企業で働いている社員が紹介・推薦を行った人物であるため、企業風土への順応やスキルなど求める人物像を満たした人材が集まりやすい傾向にあります。
売り手市場による採用競争の過激化のため近年注目を集めるリファラル採用。
海外でも注目を集めているようで、アメリカのキャリアコンサルティング会社であるCareerXroad社の調査によると大企業の204社のうち87.6%がリファラル採用を導入しています。
優秀な人材を集めやすいというメリットから今後日本でもメジャーな採用手法となることが予想されます。