
当然のことですが人材採用を行うにあたり、あらかじめある程度の採用人数が決まっています。
そのため優秀な人材であるにも関わらず、やむをえず不採用にする経験は採用担当であれば誰もが経験があることだと思います。
しかし内定辞退によって空きができてしまったり、急遽人手不足に陥ったりと「あの人材はやはり雇用すべきだった」と後悔してしまうこともまた良くあることなのではないでしょうか。
このような事態を防ぐために「タレントプール」という概念が注目を集めています。
早速ご紹介しますね。
タレントプールとは
タレントプールとは直訳すると「才能を蓄える」ということ。
より具体的に記載すると、優秀な人材のデータベースのことを指します。
面接希望者の中で自社の基準を満たす人材は、たとえ採用人数の関係や面接辞退によってその際に採用に至らなくても、データとして残しておく事が重要です。
これによりそういった優秀な人材と一度の面接の縁とならずに、内定辞退や急遽ポジションに空きが発生した際に、迅速にアプローチする事が可能となるのです。
予測不能な人材不足に陥った際にも労せずして優秀な人材の確保につながるので、採用コストの削減に繋がりますね。
効果的なタレントプールを形成するための3つのステップ
では次にタレントプールは実際どのようにして作る事ができるのか?ということに関して説明していきます。
具体的には3つのステップで有効にタレントプールを形成できるのです。
1.自社が求める人材をプールする
まずは何よりも優秀な人材の母数を確保しておくことです。
そのためには上記に記載したやむを得ず不採用にした人材や面接を途中で辞退した人材に加えて、SNSを通じて自社の採用基準を満たした人材にもアプローチを行いましょう。
加えて、転職サイトやイベントなども人材をプールするのに役立ちます。
2.プールした人材のデータベースを形成する
プールする人材を確保したら次にデータベースを形成します。
これはプールする人材を探す際に用いたSNSがそのままデータベースとして利用できます。
LinkedInやFacebookなどの中でリストを作成すれば、いつでもどのような人材をプールしている状況か確認可能。
また有料の採用管理システムを用いるのも、簡単にデータベースを形成する一つの手段です。
3.定期的にコンタクトを取る
プールした人材には定期的にコンタクトを取り、採用活動を行っていることをアピールするようにしましょう。
「営業のポジションをご用意しております。もしお時間があれば応募されてみませんか?」やもし募集を行っていなくても「もしお時間があればイベントに参加してみませんか?」といったメッセージを送ることで、興味を持ってもらうきっかけとなります。
活発に活動していることをアピールすることによって、すぐに興味を持ってもらえなくても、ふとしたきっかけで転職を検討してもらえるようになるかもしれません。
優秀な人材を逸しないために有効な対策であるタレントプール。
一見すると難しそうな印象を受けますが、SNSを使えばそれほど難しいものではありません。
ぜひこの記事をご参考になって、実施を検討されてみてはいかがでしょうか。