
内定者が突然内定を辞退してしまった、社員が家庭の事情でいきなり退職することなったなど、不足の事態により急遽人員を確保する必要はどの企業にとっても起こり得ます。
そういった事態において人事は改めて募集をかけたり、採用フローを整えたりとその対応に追われます。
このような事態に対してもスムーズに対応する対策として「通年採用」が挙げられます。
通年採用とは
通年採用とは年間を通じて採用を行う採用手法です。
特に新卒において社員の採用は春から夏にかけて行うのが多くの企業にとって通例でした。
が、上記のような不足の事態に対応できることや採用にかける時間的な余裕を持てるといった点から通年採用を取り入れる企業が徐々に増えてきています。
では次に通年採用のメリットに関して記載いたします。
通年採用のメリット
1.必要な時期に必要な人材が採用できる
これまで述べてきたような急な欠員が出た際に加えて、新規事業立ち上げにおいて人員を増やす際などにもすぐに対応できるということが通年採用の最大のメリットです。
企業が求める人材をタイミングよく採用する上で欠かせない採用手法と言えるでしょう。
2.多様な人材を確保できる
特に新卒市場において言えることですが、既卒者や秋卒業の留学経験者・外国人留学生の採用は近年非常に重要視されています。
採用期間を春から夏にかけてだけでなく、通年採用にすることによってこういった人材の確保に繋がります。
多様な人材を採用することは多種多様な顧客ニーズを満たすことに繋がり、企業の利益を最大化することが期待できます。
それでは次に通年採用のデメリットをご紹介します。
通年採用のデメリット
1.採用コストがかかる
採用期間を限定して一括採用を行うことのメリットとして、採用後の教育コストの削減が挙げられます。
同時期に採用を行うことで、内定者研修や新入社員研修を一斉に行うことができるのです。
対して通年採用は選考時期が分散していることにより、必然的に事前研修も分散されます。
そのため採用に関するコストが増大するというデメリットが存在するのです。
2.志望度合いの高い人材の確保が難しい
特に新卒に関してですが、通年採用の対象となるのは一括採用が上手くいかなかった学生である場合が多いです。
つまり第一志望でない新たな就職先を探していることが多いということとなるため、志望度やモチベーションが低い学生が応募してくることとなります。
もちろん全ての学生がそういうわけではなありませんが、熱意の低い学生が多い中で選考を行わなければならないことはデメリットとして挙げられますね。
以上、通年採用に関するご紹介です。
ご参考いただいて、採用の最適化の一助となれば幸いです。