
昨今採用対象として第二新卒が注目を集めています。
第二新卒に明確な定義はありませんが、「大学を卒業後に3年以内に退職もしくは転職を行っている人材」がおおよその意味合いです。
では何故この第二新卒を注目を集めているのでしょうか?
今回はその背景と、実際に採用するにあたってどのようなメリットがあるかをご紹介いたします。
第二新卒が注目される背景
1. 空前の売り手市場である
2018年5月に文部科学省と厚生労働省が発表した調査によると大卒の就職率が2018年4月1日時点で98%であることが明らかになりました。
これは3年連続で最高値を更新しており、日本が現在空前の売り手市場であることを示しています。しかし、これは同時に学生の内定辞退率が高まることも示唆しています。
リクルートキャリアの調査によると、2019年春卒業予定の学生の内、6割が内定辞退率をしたことがあるのです。このため新卒の人数確保が難しくなっています。
2. 3割の新卒が早期離職をする
厚生労働省が発表した「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」によると3割の新卒が3年以内に離職することが明らかになっています。
これは25年以上変わらない数値であり、企業にとって新卒者の早期離職は常に悩みの種となっています。
こういった背景から第二新卒は採用対象として注目を集めています。
では次に第二新卒採用を採用するメリットを紹介します。
第二新卒者を採用するメリット
1.企業風土に順応しやすい
先ほど第二新卒が注目される背景される理由を挙げた際に「一般中途採用でも良いのではないか?」と疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、第二新卒は社会経験が浅いため前職の企業文化に染まっておらず、入社後すぐに企業風土に順応しやすというメリットが挙げられます。
2.コストがかからない
先ほど第二新卒は社会経験が浅いと記載しましたが、それでも1年~3年ほどの社会経験があるため、ビジネスマナーなど社会人として最低限のスキルは身につけています。
そのため入社後のビジネスマナーなどを行う必要は無く、研修コストがかからないというメリットが挙げられます。
空前の売り手市場によって注目を集めている第二新卒。
求める人物像を把握した上で適切に第二新卒を採用することができれば、大きな利益を企業にもたらしてくれることでしょう。
現在人材採用を検討されているようであれば、第二新卒も候補として挙げてみてはいかがでしょうか。