
優秀な人材を採用することにおいて最も重要なこと。
それは「求める人材を明確にする」ということです。
この点を明確にしないと採用戦略も効果的でなくなり、優秀な人材が集まらないといった事態に陥りかねません。
そこで求める人材を明確にするために重要な3つのポイントをご紹介します。
ぜひご参考ください。
1.社風に合うかどうかを重視する
まず重要なのは「社風に合う」という要件を重視することです。早稲田大学大学院教授の小塩真司氏が行った、企業の担当者を対象としたアンケート調査では、採用において「自主性」「協調性」「忍耐力」「誠実さ」といった要素を重視することが明らかになっています。
一般的に言って、これらの要件を満たした人材が企業にとって利益をもたらしてくれる存在であることは間違いありません。
しかし、これらの要件を満たして人物であるからといって企業において定着しなければ全く意味がありません。
そのため「社風に合う」という要件は求める人物像を決定するにおいて何よりも重要視すべき要件なのです。
2.現場で働く社員の声を元にする
次にご説明するのは「現場で働く社員の声を元にする」ということです。
先ほど「社風に合う」ということを重視すべきと説明しましたが、これは中々言語化するのが難しいことです。
そこで社員の声を元にどのような人物が社風に合う人材と言えるかを明確化するようにしましょう。
実際に現場で働く社員の声を元にすれば、「社風」という曖昧な概念を明確化することに繋がります。
3.必須要件と歓迎する要件を分ける
最後にご紹介するのは「必須要件と歓迎する要件を分ける」ということです。
特に中途採用であれば即戦力を求め、募集要件に高いレベルを求める傾向にあります。
しかしあまりに高い募集要件はかえって優秀な人材を確保する機会を損失してしまいます。
そこで採用市場や経営戦略などを元にして必須要件は何なのか、歓迎する要件は何かということをしっかりと判断しなければなりません。
門戸を出来る限り広くすることは、より大きい母集団の形成に繋がり最終的に求める人材の確保に繋がります。
今回は採用戦略の肝となる求める人物像の明確化の3つのポイントをご紹介しました。
特に「社風に合うかどうか」というのは入社前には中々分かりづらいポイント。
ぜひご紹介した内容を元に効果的な人物像を形成してくださいね。
ご参考いただけますと幸いです。